排卵後に卵巣過剰刺激症候群(OHSS)からの新鮮胚移植
体外受精や顕微授精などの治療中にOHMSになることがあります。
OHSSの簡単な説明から始めますね。
OHSSは排卵誘発の際に、卵胞が過剰に刺激されることが1つの原因です。
クロミフェン(クロミッド)療法で発症することはまれです。
でも、全く無いわけではないんですよ。
主にhMG-hCG療法(ゴナドトロピン)が原因の場合が多いんです。
特に多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)のhMG-hCG療法ではOHSSや多胎妊娠の確率が高くなります。
特に知っておいて欲しいことは、いったん重度のOHSSを経験すると、2度と同じような治療が受けられなくなることがあるんです。
OHSSになってから新鮮胚移植ってどうなの?
OHSSは、ほとんどが不妊治療をしたために発症します。
そして、着床率は低下してしまいます。
また、もし妊娠した場合でも症状が悪化してしまいます。
OHSSの場合、全胚凍結して、自然周期に戻す方法が良いとされています。
全胚凍結しておけば、OHSSを改善する時間が作れます。
この時間が凄く大切なんです。
子宮内膜が良い状態の時に戻すことも考えられるんです。
つまり、より高い妊娠率になる可能性があるということです。