古代中国の飲食養生は予防医学の基本

予防は生活習慣でしかできない

もうすぐインフルエンザの季節。
予防のためにワクチンなどで対応する方もいると思います。
でも、周りを見てください。
ワクチンをしても、インフルエンザを発症する人、多くありませんか。
1度、インフルエンザに感染したら免疫ができて、感染しにくいはずと言われているにもかかわらず、何度もインフルエンザを発症する方も周りにはいるはず。
実は予防は自分で対応するしかないんです。

生活習慣の見直しでインフルエンザの予防ができる

「睡眠不足が続くと、風邪をひきやすくなる」という話を知っていますか?
アメリカで行われた研究で、
「睡眠時間が7時間未満の人は、8時間以上眠る人に比べて3倍以上も風邪をひきやすい」
ことがわかっています。
他にも寝つきが悪いとか夜中に目が覚めるなどで、睡眠時間全体の2〜8%が眠れなかっただけで、ぐっすり眠れた人に比べて約5倍も風邪をひきやすいというデータさえあるのです。

予防にはワクチンも必要かもしれません。
でも、それ以上に、生活習慣の見直しが1番の予防なんです。
もう、皆さん、経験済みだと思いますが、生活習慣を見直せないと、いくらワクチンをしても、本来の予防効果が現れにくいんです。

古代中国の飲食養生は予防医学の基本

中医学には、病気になってから治療するよりも、日常の食事に気をつけて病気にならないようにするほうが重要であるという基本的な考え方があります。
これが予防医学の「飲食養生」の考え方です。
二千年前の周王朝の時代には、宮廷に飲食や栄養を管理する食医という医師がいたくらいです。
現代の生活習慣病の不摂生、過食、栄養バランスの崩れに関係があることはよく言われるところです。
中医学の飲食養生も適度な飲食、雑食、肉類と野菜の両方をとることで、全体的にバランスのとれた栄養摂取を強調します。
しかも少食を主張しており、「朝食は少なめ、昼食をいっぱい食べて、夕食を少なめに」と指導しています。
実際、過食は肥満症を引き起こしやすく、生活習慣病の予備軍をつくります。
ある動物実験によると、過食では脳細胞を老化させるホルモンの分泌が盛んになり、少食では免疫機能が高まり長生きにつながるという報告があります。
現代科学が中国古来の節食養生法を証明したわけです。

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