受験対策は健康管理が最重要:受験日に体調の心配をしたくない

漢方とインフルエンザ対策

ナゼ、漢方薬に「効果」があるのか?
なんとなく、経験則だけで、実際の効果はどうなの?
そう思っている方は多いです。
特に、医療関係者に多いかも。
それでも研究はされていて、最近の報告では葛根湯の抗ウイルス作用が解明されつつあるんです。

専門的な内容になりますが、インフルエンザ感染による発熱は、インターフェロンやインターロイキン‐1α(IL-1α)が産生され、これが視床下部に働くことで、この視床下部でのシクロオキシゲネースが活性化されます。
そのためプロスタグランジンE2が産生され発熱するとされています。
葛根湯はこのIL-1αの産生を抑制することで解熱作用があるとのこと。
この報告からわかることは、天然素材が、体を正常にしようとしていることです。
西洋医学と東洋医学の優劣は関係ないと思うんです。
どちらを使ってもいいので、健康になることが大事ではないでしょうか。

ウイルス性のカゼに漢方薬

青森の冬。
特に青森市は雪も多いので、寒い外にでることも頻繁になります。
雪かきしないと、家の外に出れないのですから。
さらに、激しい乾燥。
乾燥した空気、寒さなどの生活環境は、インフルエンザウイルスが繁殖しやすい環境に。

このような外的要因を中医学(中国漢方的)に見ると、厳しい寒さによって、皮膚の表面は堅く締まってしまい、体内に熱がこもることになります。
そして、青森市で、インフルエンザが話題になるのは立春以降。
なぜなら、陽気が徐々に活発化してくる2月は、体内にこもった熱が元気になり、そこから生じる熱毒が内的要因となってインフルエンザに感染する人が増えていくことに。

この時期のウイルス性のカゼの特徴として、発熱だけでなく他の症状が重なっています。

○喉がはれて痛む
○鼻水や痰が黄色く粘る
○尿の色が黄色い
○口が渇く

これらの熱症状が重なって苦しい状態に。
中医学(中国漢方)では、カゼ症状で、状態を判断します。
一般的なゾクゾクと寒気(悪寒)の強い「風寒型」のカゼに対して、インフルエンザなどの症状を「風熱型」のカゼとして区別します。

治療には、金銀花や連翹のような熱毒を中和する生薬、荊芥、薄荷(発汗作用)や竹葉(利尿作用)など、汗・尿により熱を体外に発散させる生薬、桔梗や牛蒡子などノドの炎症や痛みを取る生薬を配合した漢方薬などを使用します。

特に、金銀花と連翹には、抗菌作用のほか、抗ウイルス作用もあるといわれていて、流感が流行し始めた時の予防薬として服用することもできます。
これからの受験シーズン。
勉強も大事ですが、体調管理が一番大事なことではないでしょうか。
流感を予防しながら、ベストコンディションで頑張ってください。

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