温める「マトン」「ラム」の違いって
羊肉って冬は効果的なんです。
逆に夏は、控えめにしてほしいくらい。
羊肉ってラムともマトンともいいます。
羊肉(ようにく)って読み方、知ってました。
恥ずかしながら読み方、知りませんでした。
日本の場合、生後およそ12か月以下の子羊の肉はラム、それよりも年をとった羊の肉をマトンと呼ぶようです。
厳密には、永久門歯の有無により区別されるんだそうです。
知らなくても、大丈夫ですよ〜
なんで痛みに効果的なの?
私は寒くなると、しゃぶしゃぶ、をよく食べます。
特に牛肉が好き。
ただし、中国ではチョット違います。
羊の肉をしゃぶしゃぶにするようです。
やはり、漢方の国、中国。
他にも羊肉を串に刺して焼いた、中国風焼き鳥のシシカバブーも、北京では人気が高いようです。
生活に根付いた漢方的な考えとして、肉類のなかでも、羊肉は体を温める作用が特に強いということを知っているんですよね。
寒い季節、羊肉を好んで食べることで、体を温め、寒さに負けない体力をつけるような生活を心掛けているのだと思います。
冷やす、温める、そして中間
中医学(中国漢方)では食べ物を、温める作用をもつ、冷やす作用をもつ、どちらでもない、の3つに分けています。
この考えは、他の自然志向の食事指導などに大きな影響を与えています。
ほぼ、中医学での食材に対する考え方がそのまま使われているはずです。
冬はニラ、ニンニク、ショウガのような温性の野菜や肉類を食べることで厳しい寒さに対応します。
日本でも一般的になっていますが、夏の暑さ対策として瓜類や緑豆のように寒の性質をもった食べ物がオススメ。
薬膳といえば、日本では漢方薬を使った料理と理解されがちですが、口にするものすべて薬なんです。
「医食同源」とは、肉や野菜の性質、食効をうまく利用して健康的な体作りのこと。
つまり、日々、薬膳。
約2000年前に著された漢方の古典「金匱要略」の中には体を温める作用の強い生姜と羊肉に、補血剤の当婦を組み合わせた処方も書かれています。
虚弱タイプの人の体力増強、下腹部に冷えや痛みを伴う婦人病などに効果があるといわれているんです。