体温37度は平熱だった

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日本人の平均体温37度

この数年間、37度という体温に異常に敏感になっている日本。
では、日本の平均体温は、何度なのでしょう。

日本人の平均体温は1957年に報告された、東京大学・田坂定孝先生の研究があります。
四季を通じて午前と午後のデータを集められました。
報告では、全体の73%の人の体温は36.9±0.3℃の範囲とういことに。
子どもではやや高めに、高齢者はやや低めに分布することが過去のデータからわかっています。
37℃は発熱の目安というより、むしろ平均的な平熱の範囲内ということになります。
ここで、大事なのは、冷え性と低体温症が違うということです。
今回は、冷え性について、中医学的に説明しますね。

冷え症体質は自分で作っている

健康相談で、いろいろな体の悩みがありますが、主な悩みの他に、体質的に冷え症の人が多いんです。
最近、話題になっているのが、子どもの低体温状態(36度以下)。
子どもだけではなく「冷え」の状態は大人、男女共に不調の原因になっています。
実際に漢方相談では、年間を通して「冷え」問題は年齢・性別を問わず、常に上位にランクされています。

冷え性体質の多くは、衣食住、特に生活習慣が原因の場合がほとんど。
とくに近年、食生活では、肉、魚、野菜、いずれも生が大好きという女性が多くなっています。
「生」物の摂り過ぎは、体を冷やします。
キュウリやトマトですら炒めて食べる中医学の養生からすると、自分で自分を冷やしていることに。

特に、目立つのが飲み物。
冬でも外食すると氷水が出ます。
一歩、外に出ると清涼飲料の自動販売機がズラリと並んでいたり、24時間、コンビニではしっかり冷えた飲み物が、スグに手に入ります。

中国には「久而増気」という言葉があります。
1つのものを長く食べ続けていると、その気(性質)が増えるという諺です。
熱いものをたくさん、しかも長く摂り続けると陽気(体を温めるエネルギー源)が増え、冷たいものの摂り過ぎは、逆に陽気を失うという意味です。
風呂上がりのビールこそ、「久而増気」で陽気を失っていることに。
気持ちイイですけどね。

服装では、青森の冬でさえ、ミニスカートで頑張る女性が駅前をあるいていたりします。
大雪での中ですよ。
オシャレとは、我慢、なのかも。
冬は寒冷の刺激が強いんです。
そのため陽気の消耗も普段の寒さより激しいんです。
オシャレを楽しむのは大事ですが、まずは、衣服によって陽気を守るオシャレをして欲しいですね。
冷え症体質の人は衣食住、さらには、生活習慣も「オシャレ」を考えながら過ごしてくださいね。

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