冷え症って?
まずは体温計で体温を測ってみてください。
平熱なのに、何となく体が冷たく感じる。
これが冷えの状態。
冷えは血圧や体重計で現れる体の変化と違います。
つまり、個人の感覚のこと。
自分の感じ方、自覚症状なんです。
つまり数字などで、表すことが難しいんです。
そのため、何となく体の芯が冷える、しびれのような冷えの感覚があるといったことを自覚があっても、自分が冷え症ときづかないことも多いんです。
冷え症の人によく見られる症状についてしっておくことが大切。
手足が冷たい
冷房にあたると具合が悪くなる
秋口から春の終わりまでカイロや電気毛布がかかせない
寝るときは夏でも靴下をはく
すぐにおなかが痛くなる
下痢になる
少し、自分の体に疑問を持ってもらうことも大事なんです。
体温が平熱なのに、なぜ手足が冷たいの?
シンプルな疑問でも冷え症対策を始めるきっかけになります。
飲めるカイロ
今からの季節、秋から冬にかけて、手足が冷えて眠れないという人が増えてきます。
特に、眠るのに靴下がないと眠れないという方も。
冷えが酷くなると、普段の靴下よりワンサイズ大きい靴が必要になります。
そう、冷えからくる重度のしもやけが原因。
冷え症の相談が増える真冬でも短いスカートで相談にこられる女性もいます。
見かけは元気に見えるのですが、よく話を聞いてみると、程度の差はあるものの冷え性体質なんですよね。
オシャレは我慢ということなんですよね。
中医学(中国漢方)の冷え性・しもやけ対策は、血液循環をよくするのと同時に、全身の陽気(エネルギー)を高めて、血液の量を増やすようにします。
貧血気味の人の血液を増やし、血行を促進する漢方薬を使うんです。
陽気不足
私たちのからだの中には、陽気というエネルギーが全身をめぐっているんです。
陽気は経絡(けいらく)という通路を通りながら、全身を温めるはたらきをしています。
冷え症で陽気不足な人には、特別な漢方薬が必要になります。
腎の働きを補い体力増強に効果のある鹿茸(鹿の幼角)や杜仲、血の不足を補う当婦や竜眼肉、牛膝、気の不足を補う人参や黄耆などが配合された漢方がオススメ。
これらは滋養強壮作用をもった高貴薬なんです。
気血を補い、全身の機能を高めることで体を芯から温めてくれるのが漢方のパワー。
さらに血行をよくする漢方薬をプラスすることで、さらなる効果が期待できます。