生理痛と不妊治療
痛み止めが必要なくらい生理痛の症状があるのであれば、治療を考えてください。
まず、痛み止めが必要なくらい痛い、というのは、体として問題があるはずです。
不妊治療に関係してくる場合もあります。
そうでないこともありますが、どちらにしろ、それだけの痛みを閉経まで我慢するのはストレスになってしまいます。
長年のストレスが不妊の一因かもしれないのですから。
できれば不妊治療の前に、チェックしておくことをオススメします。
痛みの対処と妊活の同時が可能な漢方
生理痛の原因に血の流れの滞りがあります。
漢方では淤血、といいます。
漢方では瘀血を放っておくと、卵巣機能の低下につなが場合があると考えられています。
毎月の生理は、女性にとって「排泄」のひとつ。月経血を完全に体外に排泄することで、子宮の中もきれいに「掃除」されるのです。
ところが、この瘀血があると、月経血がスムーズに排泄されず、新しい内膜の成長が阻害されることに。
さらに、瘀血の影響が卵巣に及ぶと、卵がきちんと育たず、排卵もうまくいかなくなって、受精卵の着床を助ける黄体機能にも問題が起こりやすくなる、という悪循環に陥り、生理不順から不妊につながっていくおそれがあります。
体を温める食べ物をとろう
生理痛を撃退し、妊娠しやすい体にしておくには、まず、体を冷やさないことが大切。
とくに、おなかや腰の冷えは禁物です。
食事も、生野菜などの冷たい飲食物は控え、加熱調理したものを中心に。体を温めてくれるかぼちゃ、にら、なつめ、鶏肉、黒砂糖などの食べ物を多めにとるのもよい方法です。
「血」のめぐりをよくするためには、体を適度に動かしたいもの。
また、お風呂で温まるのはよいのですが、長風呂で汗をかきすぎると体のエネルギーを消耗してしまいます。湯ぶねにつかるのは、長くても20分くらいに。
カイロで効果がないのであれば温灸をしてみる
温灸の効果は使い捨てカイロとは違います。
どのくらい違うのかというと、基礎体温に変化がでるかもしれないレベルです。
こちらのグラフは、使い捨てカイロで基礎体温に変化の無かった方が温灸器に切り替えていただいたデータです。
見て、スグにわかりますよね。
黄色い部分がカイロ。
赤い部分が温灸器です。
短期間で変化がわるのがわかります。
不妊治療は、ある意味、時間との競争でもあります。
短期間に効果があることって、いろいろな意味で大切なコトですよね。