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コレステロールが気になる海老(エビ)
エビは、日本では「海老」。中国語では「海蝦」や「対蝦」の文字なんです。そしてエビもまた立派な漢方薬であり、処方する時は「大海米」と書きます。
美味しい補腎効果
薬効としては、腎の働きを強めて、老化を防止する作用があります。日本人のエビ好きはよく知られれていますが、世界一といわれる長寿の秘密はもしかしたら、このへんにあるのかも😀
産後にもオススメ
エビは補腎強壮薬として産後の乳汁不足や男性の勃起不全などにも応用されます。手軽な方法として、エビを焼酎に入れて毎日飲んだり、活エビを酒に漬けたあと炒めて食べるのもオススメ。
また、脳卒中の後遺症である半身不随には、エビと他の補腎薬や血行改善薬などを一緒に用いることもあります。
エビが配合された漢方薬もあります。まさに薬食同源を地でいく処方。
青森名産「なまこ」だって漢方
もう一つ、海産物の補腎薬にナマコ(海鼠)。夜間、海の底をはうところから、中国では海鼠と書きます。一般的に海参と呼ばれていて、漢方薬や高級中華料理に使われています。
薬効としては、動脈硬化を予防する作用や文字通り海の朝鮮人参といわれるような強壮作用が知られており、インポテンツなど性機能低下の治療薬として用いられるんです。青森パワーですね。
また、ナマコには排便排尿の働きをコントロールする作用もあり、頻尿を改善したり大腸を潤し、便通も良くなるんです。
古代の処方には、ナマコと木耳、豚の大腸を煮込む薬膳料理もありました。老人性便秘の改善に使われていたんですよ。