インフルエンザが体内で増えないようにする方法
インフルエンザにかかる、というのはインフルエンザウイルスが体内に入り増殖して、症状が重くなります。
ウィルスがカラダの中で増えるために、細胞の中に入り込む必要があります。
気道に侵入したインフルエンザウイルスは8時間後に数百から数千に。
24時間で数百万まで増殖すると言われています。
主な対応として抗インフルエンザウイルス薬(リレンザ、タミフルなど)は早めに投与することが大切。
なぜなら、細胞内に入り込んだインフルエンザウイルスを細胞の中から出さないようにする薬だからです。
入り込んだインフルエンザウイルスを細胞の中に閉じ込めて増やさなようにする方法なんです。
体内に侵入したウイルスを殺しているわけではないんです。
だったら、細胞の中に入れないようにすればいいよね
今回の論文でインフルエンザウイルスが細胞の玄関の鍵を開けるスイッチがわかったこと。
簡単に細胞の鍵を開けることができるインフルエンザウイルス。
実は、細胞の戸締まりを厳重にできる方法も見つかったんです。
なんと、赤味の肉に多く含まれている成分とのこと。
専門的なコトは下記の記事を読んでくださいね。
インフルエンザウイルスが結合する糖鎖分子の機能解明
インフルエンザA 型ウイルスが人体で増殖する機序は下記のとおりになります。(図1)
インフルエンザA 型ウイルスが結合する糖鎖分子として、シアル酸分子種の一つN- アセチルノイラミン酸(Neu5Ac)が最も知られています。
細胞表面上の糖鎖末端の Neu5Ac は、インフルエンザA型ウイルスの感染を開始する受容体として機能する一方、インフルエンザA 型ウイルスの中には、Neu5Ac だけでなく、シアル酸の主な分子種の一つN- グリコリルノイラミン酸(Neu5Gc)にも結合するものがあります。
厚生労働省によれば、2019-2020の国内のインフルエンザウイルスは、ヒトA型のAH1pdm09が73%、AH3亜型が17%、ヒトB型が10%です。
AH1pdm09は2009年に世界的なパンデミックを起こしたウイルスです。
このインフルエンザA 型ウイルスは細胞表面の糖鎖 N- アセチルノイラミン酸(Neu5Ac)を介して人間の細胞表面に結合しエンドサイトーシスにより細胞内に浸潤し感染します。
ところが、細胞表面の糖鎖 N- グリコリルノイラミン酸(Neu5Gc)は感染を阻害する機能があることがわかっています。(図1)
しかし人はN- グリコリルノイラミン酸(Neu5Ac)を体内で生成することができない為、食物から摂取するしかありません。
参照論文:平成27年杉浦賞論文〔ウイルス 第 66 巻 第 1 号,pp.101-116,2016〕(Influenza virus Research report)
漢方で探してみました
N- グリコリルノイラミン酸(Neu5Ac)をサポートできる漢方を探してみました。
一部の生薬には細胞表面の糖鎖 N- グリコリルノイラミン酸(Neu5Gc)を増やす事でインフルエンザ予防につながると思われます。
一本鎖RNAウイルスの増殖経路はヒト細胞表皮のN型糖鎖を目印に細胞に付着し細胞内に浸潤しますがヒト細胞表皮のN型糖鎖には抗体産生を促しウイルスの浸潤を阻害する糖鎖も存在します。
まとめ記事:新型肺炎、コロナウイルス
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