どこの漢方薬がオススメ?漢方薬の効き目は製造方法で違うかも

漢方薬と生薬は違います

生薬は、漢方薬を構成する原料のこと。
植物の葉、茎、根などや鉱物、動物のなかで薬効があるとされる一部分を加工したものを生薬といいます。
漢方薬は基本的には2種類以上の生薬を定められた量で組み合わせた薬のこと。
よく目にする葛根湯(かっこんとう)は、7種類の生薬から構成されているんです。

漢方薬の形状

漢方方剤では、「湯(とう)」「散(さん)」「丸(がん)」という3つの剤形がよく使われます。

「湯」は、煎じ薬です。

「散」は、生薬を粉末状にしてそのまま飲むものです。
一般に病院などで処方されているエキス剤も粉に見えますが、正しくは違うものです。
漢方薬での「散」は、生薬をそのまま、粉にしています。
エキス剤は、生薬から抽出して粉や顆粒にしています。

「丸」は粉末状にした生薬にハチミツなどを加え、丸く固めたのです。

他にも「紫雲膏(しうんこう)」のような軟膏タイプもあります。

上記で紹介した漢方薬の形状は皆さんが普段、目にしている顆粒や錠剤とは少し違います。
薬の効き目という点からいくと、「湯」「散」「丸」という本来の形が効果があると言われていて、エキス顆粒などは、本来の漢方薬とは少し異なっています。

最近ではゼリータイプや、濃縮タイプなど、本来の漢方薬に近い形状の漢方薬も販売されています。

生薬の加工法を活用している漢方薬がオススメ

ナゼ、漢方薬の多くが中国で製造されているのか?
漢方薬の製造方法が難しく中国の国技のようになっているからなんです。
漢方薬の製造のためには、老中医(経験を積んだ漢方の名医)を中心とした、中医師、薬剤師、生薬の加工や栽培、鑑別を専門とする人など、数多くの匠の存在が必要になります。

特に生薬の加工(炮製)には、自然の植物などを一定の品質にするのが難しいといわれています。
日本では一般的に、生薬を生の状態で使うことが多いんです。
中国の場合、炒めたり、酒で蒸したり、酢につけるなど、加工して使うことがほとんど。
なぜ加工するのかというと、薬効を高めたり、毒性を除去したり、効能を変化させたりすることができるからです。

例えば地黄は、生のまま使う生地黄と、酒で蒸した熟地黄があります。
生地黄には、体のほてりや精神的なイライラを鎮める清熱涼血の効果があり、加工した熟地黄になると、貧血症状を改善する補血効果が強くなります。

漢方を購入するのであれば、生薬の加工を重視している製品がオススメ。
専門店で相談されると、詳しく教えてもらえます。

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