その胃痛、自分のせいじゃない:胃痛とストレスの関係

ストレスを我慢する傾向のある人は胃痛を起こしやすい

製薬メーカーのアンケートでストレスを我慢するタイプの人は、そうでない人に比べると胃痛を起こしやすいことが分かったんです。

理不尽なことを言われても我慢す場合、胃痛がある人は51.6%、胃痛のない人は21.5%と半分以下となるそうです。

胃痛を感じるのであれば、もしかして職場や家庭でストレスを我慢しているのでは、ないでしょうか。
しかし、これらの胃痛の原因を解消、解決は難しいと思います。
胃痛を感じる方は、ストレスとの良い付き合い方を自分なりに見つけるしかないのかもしれません。

2つの生薬が作用して胃の不調を解消

ということで、ストレスと胃腸とくれば「漢方」ですよね。

緊張感の持続や、精神的なストレスによってもたらされる胃酸過多、胸やけ、胃部膨満感、げっぷ、胃の痛みなどの症状は、中国漢方で「肝気犯胃」といいます。

症状が進むと胃潰瘍や十二指腸潰瘍へと悪化していくことがほとんど。
中国漢方では、ストレスの影響を最も受ける臓器は肝なんです。
ストレスから体を守るために肝の気が過剰になります。
すると肝と関連の深い臓器・胃の働きが克(抑制)されてしまい、さまざまな胃のトラブルの引き金になるんです。

不安や緊張などの心理状態は、胃酸過多や胃粘膜の瘀血(血流の滞り)状態を引き起こす一方、胃壁を保護する粘液の分泌を減少させて潰瘍の原因にも。
こうした症状を解消してくれる漢方処方に、烏賊骨と延胡索という2つの生薬からなるシンプルな薬があります。
烏賊骨はイカの骨状の内殻で、戦後、切り傷などに使用した人がいたそうです。

止血の他にも胃酸を中和する制酸作用、荒れた胃粘膜の修復作用も確認されています。
延胡索はアルカロイドが主成分。
滞った気血の流れを改善することで、胃の痛みを鎮める作用があります。
ストレス性の胃腸障害は、一度治っても再発することがほとんど。
なぜなら、環境や生活習慣を変えることが難しいからです。
帰ることが難しいからこそ普段は漢方の力を借りて、精神的な緊張を解き消化を助けてくれる漢方薬を普段の食事と一緒に併用することを勧めます。

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