痛みの原因に瘀血がある
「痛み・シビレ・長く歩けない」の原因に血の流れが悪い場合があります。
これらの症状は、病名こそ違え、いずれも、何らかの原因で、神経が圧迫されることで発症していると考えられます。
漢方では痛み・シビレの原因は、「神経の圧迫」と同時に、「瘀血」(おけつ)と言われる病態が原因であると考えているんです。
瘀血とは血の流れが滞ること
この「痛む」「黒ずむ」「しこる」といった症状を、体の各部ごとにもう少し具体的に見ていくことにしましょう。
全身の関連症状
血液は全身をめぐっているため、瘀血が原因と考えられる症状は、身体中いたるところに見られます。
頭痛、肩こり、モノ忘れしやすい、痴呆、精神神経症、動悸、心臓の締めつけるような痛み、半身のしびれ、手足の冷え、のどの渇き、発熱(夜になるとひどくなる)、腹部膨満感、腹水、タール状の黒便、痔、疲労倦怠感、ぜんそく、関節のしびれや痛みなど実にさまざまです。
女性ならではの症状
月経痛、月経の遅れ、月経量が多く黒ずんでいたり固まりがある、早い閉経、不妊症などが見られます。
身体各部に現れる症状の多くは、すぐに病気に結びつくものではありませんが、病気の前兆としてとらえて、食生活や運動不足などを見直すようにしたいものです。