お歳暮に使われる高貴漢方薬がある

まずは、お歳暮って?

仕事の関係で、お中元とお歳暮を欠かすことがありません。
できれば、止めたいと思っているのですが、、、現状、無理です。
そこで、気になったのが、お中元とお歳暮の違いについてです。
お中元は、もともと中国の風習だったんです。
日本の「お盆」と時期が重なることで、内容が変化して「感謝、夏の健康祈願」という習慣になったそうです。
諸説あり、、、
お歳暮は、12月10に以降の年末にお中元と同じく感謝を伝えるための習慣だそうです。
始まりは「御霊祭」だそうです。
本家にお供物を送ったり、分家に送ったりして、現在の習慣になってきたようです。
違いは、時期と品物。
正直、知りませんでした。
カタログから、勝手に選んで送っていましたから。
時期はお中元は7月初旬から8月中旬まで。
お歳暮は12月10日から20日くらいが一般的だそうです。
お中元は夏の健康を願った贈り物。
お歳暮は年末年始なので、家族揃って楽しめる食べ物やお酒が多いんだそうです。

そこで冬場に元気をつける漢方がお歳暮に

せっかく、贈るお歳暮。
健康を贈ってみてはどうでしょう。
中国では、同じ時期に一般的なお歳暮商品だけでなく、高価な薬用人参やローヤルゼリーなどの滋養剤を贈ることがあるそうです。
これらの高価な滋養剤は、新陳代謝の低い冬場の方が効率的ということが中国では一般的に知られているんです。
大事なのは冬場に蓄えるということ。
冬の間にエネルギーを貯えると、春から夏の病気を予防できると中医学(中国漢方)では考えられていて、冬の養生法として「冬令進補」といわれています。
人参といっても中医学(中国漢方)では種類がいくつかあります。
それぞれ、体への影響も違っています。
以前は朝鮮人参や鹿茸(鹿の幼角)など知名度が高い、温補剤が主役でした。
しかし最近は人参だけでなく生薬全般の人気に変化があり、西洋人参や銀耳、燕窩(海燕の巣)など、清涼感があって、滋潤(体を潤す)作用のある清補剤が人気になっているようです。
燕の巣なんかは、食材としても大人気ですけどね。
変化の理由として、いくつか考えられます。
まずは地球の温暖化。
そして暖房の発達、酒類や高カロリー食品の摂り過ぎ、ストレスなどの影響によって、現代人の体質の変化です。
どのように変化したのかというと、体内に熱がこもりやすくなり、津液(体に有用な水分)不足が激しくなっていると思われています。
中医学(中国漢方)の歴史からすると、漢代から明代にかけての補気剤といえば、温性の朝鮮人参や党参がよく使われていました。
時代が進み、清の時代になると、温病(熱性疾患)学の研究、実践が進み、陰虚(体液不足)に対する治療法になっていきます。
この頃から涼性で滋潤作用のある西洋人参や太子人参が好んで用いられるようになってきました。
この傾向が現在も進んでいると思われます。
中医学(中国漢方)の養生法や漢方の治療法は、時代や環境の変化に合わせて、変化し進化しています。

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