「飲む目薬」という二つ名を持つ漢方薬がある

二つ名とは

「尾張の大うつけ」といえば織田信長。
「越後の龍」は上杉謙信。

本名や正式名称ではないのに、呼び名として、広まっている名前のことで、異名、通称、あだ名、通り名、ニックネーム、コードネーム、源氏名なども、二つ名に含まれています。

強烈な印象に残る特徴や性質を表現しているのも二つ名の特徴でもあります。

飲む目薬とうい二つ名、以外とスゴいかも。

飲む目薬の二つ名をもつ漢方薬

中医学(中国漢方)体の各部は、すべて有機的なつながりをもつと考えられています。
特に内臓と五竅(感覚器官)との関連は、体の状態を判断するうえで、重要視されているんです。
漢方の古典に「肝は目に竅を開ける」という言葉があります。
つまり目と肝は、繋がっているんです。
他にも中医学(中国漢方)には目と内臓のつながりを「瞳孔は腎、黒眼の部分は肝、白眼の部分は肺、目頭と目尻は心、瞼は脾(消化器系)」と解説されています。
これらの考え方には、目の健康にとっては、瞳孔ー腎、黒眼ー肝という考えが重要で有る、ということです。

「肝腎かなめ」

重要な物事の中で、さらに重要なものを指す言葉です。
実は「肝心要」「肝腎かなめ」「肝腎要」とも表記されるんです。
どちらにしろ、体で重要な臓器のこと。
特に、肝と腎は中医学(中国漢方)でも生命活動の中心に据えられていて、お互いに働きを補い合う臓器と考えられています。

多くの働きがある、肝と腎。
目についていえば、腎に蓄えられた腎精は、肝の血と協力しあって眼に精血(栄養分)をおくり、目の代謝を促進しているんです。

目を使うことで消耗する血

最近、視力低下が問題になっています。
パソコンにスマホ、特に在宅ワークになってからの目の使いすぎは、精血を消耗させることに。
これらは、疲れ目・視力の減退といった目の異常につながっています。

老化と目

これらの状況に加え老化から肝・腎は衰えていきます。
そのため老眼や老人性白内障を早めることになるんです。
ここで登場するのが肝と腎の働きを同時に強める処方の漢方薬。
肝腎を養い精血を増やす作用、さらには目をすっきりさせ、充血を抑える働きさえ同梱している。
目の症状改善に幅広く応用できる、「飲む目薬」の二つ名をもっているんです。
一般的に目薬というと点眼薬ですが、中医学(中国漢方)では点眼薬のように外からではなく、体の内側から目にアプローチしているんです。

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