つわりも、体の弱点を表す症状のひとつ
漢方的妊活で、最初の段階は月経期に「血」をめぐらせる作用を持つ「冠元顆粒」、卵胞期には、月経後い不足しがちなうるおいを補い、質の高い卵子と内膜をつくる手助けをする「杞菊地黄丸」、黄体期には女性ホルモンの働き高める「紫河車」をなどを使うコトが多いんです。
このほかに、よい血を増やす「婦宝当帰膠」などを追加することも。
この後では、多くの方がストレスが強くなります。
そのため漢方では「気」をめぐらせてストレスの緩和に役立つ「加味逍遙散」などを用いたり、そのときの体の状態に合わせて薬をきめ細かく替えていきます。
期間的には1年くらいが目安となります。
漢方的妊活で目立つのが血の不足状態です。
妊娠・出産には不可欠な「血」が、かなり不足した状態での妊娠の場合、経過は注意深くみる必要があります。
実は、この血の不足がひどいつわりに関係しているんです。
一般的には、つわりには胃の機能を整えて吐き気を抑える漢方薬を用います。
しかし「血」の不足という体のバランスの乱れや、ストレスによる気の乱れでのつわりでは、「婦宝当帰膠」を少量に、気をめぐらせる作用のある紫蘇と生姜を加えたものを、胃の薬と併用したりします。
つわりに限らず、妊娠中のあらゆる症状は、妊娠前の体の状態と密接な関係があります。
不妊で悩んでいるときには、「妊娠がゴール」と考えてしまいがちですが、出産と育児という先のことも頭に入れて、妊娠前の体を整えていくことが大切なんです。
子育てが妊活のゴールではないでしょうか。