膀胱炎は急性と慢性では漢方薬が違う

膀胱炎は急性と慢性で同じ漢方薬を使うと症状が悪化するかも

最近は、どこの病院でも漢方薬を使用されています。
すこし困ることが。
漢方薬を西洋医学的に運用しているケースが多いこと。
電話やメールなどで、病院で処方された漢方薬についての問い合わせが増えています。
内用は、服用してからの効果や症状についてです。

体質より病名

一般的な病院での漢方処方は病名が優先されます。
慢性肝炎には何番のもの、高血圧には何番のものといった具合に、病名を処方の商品番号と対応させて使用しているようです。
実際に漢方薬を使っていても、西洋医学的な治療的な対応していることになります。
間違ってはいないのですが、、、、、

漢方では季節や個々の患者の体質、病状を考慮して投与するという、漢方ならではの持ち味が、うまく使われていないことになります。
膀胱炎を例にとってみる。現代医学では炎症といえば、まず抗生物質を使用します。
漢方薬でも、病院では猪苓湯が抗生物質的な感覚でよく使われているようです。

しかし、猪苓湯がすべての膀胱炎に使えるわけではないんです。
同じ膀胱炎でも急性か慢性かで、使用する薬は違ってきます。
急性期で尿が出渋る、排尿時に痛みや熱感を伴うような場合は、消炎・利尿作用の強い瀉火利湿顆粒や五淋散などをつかいます。
この場合、短期間の使用になります。

老人など体液が不足ぎみの人で、痛みや熱感はおおむね治まったが、まだスッキリしない場合には猪苓湯がいいんです。
軽い膀胱炎症状が慢性的に継続する場合は、トイレが近く、抵抗力が低下していることが多いため、八味地黄丸や参馬補腎丸がオススメ。
漢方薬は処方の中身をよ知っておかないと、症状が悪化することさえあります。

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