胸は気の道、広げる漢方薬について

ストレスに開気丸 胃腸の気を流す

体質によってストレスが体に及ぼす影響が違います。
一般的な漢方の考え方ではストレスによって肝の機能が低下した抑鬱状態になるとされています。
では、一般的ではない場合ってどんな状態なのでしょう?

今回は同じストレスを受けても、肝の機能が低下とは逆に亢進する人のタイプについてです。
漢方では、なんでも良すぎるということは、体の負担になると判断します。

肝機能の亢進タイプは、やはり若い人や体力のある人に多くみられます。
そのため反応が強く出て、イライラしたり、怒りっぽくなったり、攻撃的な精神状態になりやすいんです。
他にも消化器系にも異常が現れたりします。

いやなことがあったり、ストレスが加わると、胃やわき腹が痛む、ガスがたまって腹が張る、下痢や便秘をする、残便感がとれないといった、分かりやすい症状が特徴です。

タイプ的にストレスで神経をする減らしやすい頭脳労働者や受験生、中間管理職などに、このような症状に悩まされるケースが多くみられます。
西洋医学的な過敏性大腸症候群や胃腸神経症の一部によく似ています。

これらの症状は少しやっかいで、単純に下痢どめや便秘薬、鎮痛剤などを使用してうまくいかないことがほとんど。
まずは、うっ滞(流れが滞っている)した気の流れをスムーズに流すことにより、胃腸の機能を調整しないと回復方向に向かないんです。
そんな時に使われる漢方薬が「開気丸」。
開気丸には芳香性の揮発性成分を含む生薬が多く配合されています。
木香、枳殻、厚朴、陳皮などは、うっ滞した気をスムーズに流すことで胃腸の働きを整え、腸内のガスをとり除く作用があります。
さらに延胡索は、鎮痛作用に優れてもいます。
開気丸は漢字の通り、うっ積した気を開く薬です。
開気丸はストレスと緊張が多い管理社会で必要とされる漢方薬なんです。

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