手に入りにくくなった老化防ぎガンを予防、首烏延寿片

安くて良い処方だった専門家にさえ使われなかった

今年(2020年)1月25日は春節、中国の正月。
日本のイメージだと2月だと思っている方多いんですけどね。
毎年変わります。
中国では玄関先に、無病息災や不老長寿の願いをこめた赤い紙を貼って、新年を祝います。
いつまでも健康で若くありたいとの想いは、日本も中国も同じ。

不老長寿が中医学の始まり?

不老長寿の薬といえば、中国は類をみない宝庫。
古くから、権力者が求めていたのですから。
その中でも中国で幅広く使われているものの一つに首烏延寿片という処方があります。
主原料の何首烏かしゅう(ツルドクダミの塊状根)は、白髪や脱毛の悩みをもつ人に効果のある生薬として有名です。
昔、何(か)さんという人の白髪頭(首)が、烏のように黒くなったという伝説から、この名がついたとのこと。
他にも、コレステロールを抑制し動脈硬化を予防する作用、心臓の機能を強め冠状動脈の血流量を増やす作用など、成人病を予防し、老化を食い止めるさまざまな効果が報告されています。
過去に福岡県保健環境研究所のスタッフが、何首烏に発ガン抑制効果を確認したとの新聞報道もあったんですよ。

明の時代の著書『本草綱目ほんぞうこうもく』には、既に「何首烏は腫瘍やルイレキ(リンパ腫など)に効果がある」との記載があったり、古人の経験則の確かさが証明されたんです。

首烏延寿片は、肝と腎を養い、増血作用のある薬で、手軽な価格で購入できる滋養強壮剤として、中国で幅広く愛用されています。

日本での効能効果に問題

価格も手頃で、アンチエイジングとして使われるはずの漢方薬なんですが、なんと日本では、お年寄りや体力の弱い人向けの便秘薬としての効能効果だったんです。
便秘薬って😹
そりゃ売れないよ。
実際には抗老防衰からガン予防にまで、その利用価値は広かったんですけどね。
あまりに売れず、日本の製薬メーカーは販売を中止。
最後の在庫は、私が買い取った記憶があります。

中医学(中国漢方)を知っている専門家が少なすぎるのが原因かな。

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