子供の発育が心配なら漢方を試してみて欲しい

六味地黄丸で補腎、子供の発育促す

もうすぐ入学式のシーズン。
今でも小学一年生の真新しいランドセルを見かけると子供の小さい頃を思い出します。
今回は子供の成長と漢方についてです。

幼児の成長には個人差があります。
分かっていても小柄だったり、体力の弱いお子さんを抱える親御さんは何かと心配になるものです。
中国漢方には「腎は精を蔵す」と言われます。
精とは、生命活動を維持していくうえに必要な基本物質のことで精気ともいいます。
漢方では人の成長発育は、腎に貯えられた精によって支配されています。
そののため、子供の成長発育を促すには、腎の強化(補腎)がポイントなんです。

腎の働きは、西洋医学でいう腎臓とは違い作用もより広範囲なんです。
成長ホルモンの働き、生殖能力、歯や骨をつくるカルシウム代謝なども腎の働きとされています。

漢方薬では六味地黄丸が使われることが多いようです。
六味地黄丸は、老化を防ぐ補腎薬として知られています。
実は、もともとは発育の悪い、虚弱体質の小児に用いる薬なんです。
乳幼児の首が座らない、乳歯の生えるのが遅い、知能や運動能力の発達が遅いなどの、漢方でいう 〝五遅五軟〟の改善に古くから使われてきました。
小児の発育期に服用すると、骨の発達を促し、身長の伸びを助けるともいわれています。

処方中の、熟地黄、山薬、山茱萸などに腎を強化する作用があります。
茯苓や沢瀉には、水分代謝を改善する働きがあり、作用が穏やかで、バランスのとれた処方なんです。
そのため幼児が安心して服用できるとされています。

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