国が豊かになると病気が増える、先進国になると瘀血になる?

病気も先進国に仲間入りを果たした中国

めざましい発展中の中国。
コロナの影響も世界で1番に抜け、先日の11月11日『独身の日』の売り上げが最大手「アリババ」1社で約5兆8000億円。
全体で11兆円を越えているとのこと。
11月11日がなぜ、『独身の日』かというと、『1』が並んでいる、つまり、『1人』が並んでいる日だからなんです。

北京も変わったようで、私が北京研修中は、車やバイクより自転車が多かったんですが、ニュースなどで見る北京は、あふれるタクシー、林立する高層ビル群、物価の高騰など、中国の変貌ぶりには驚くいてしまいます。

以前とは比べものにならないほどモノが豊かになった中国は、経済同様、健康事情も日本や欧米の状況に近づきつつあるようです。

先日、お会いした中医師の先生から聞いたおはなしですが、たとえば、抗老防衰(老化防止)に対する考え方にも変化があるようです。
以前は足りないものを補う治療法が主で、老化予防は補腎法(生殖・ホルモン系機能の強化)を中心に対応していたんです。
いわゆる不老長寿薬といわれる六味丸や八味丸、海馬補腎丸などの補腎薬ですね。
今は、栄養過多やストレスなどの新しい要素が加わってきているそうです。
なかでも警戒されているのが、ストレスや過労、脂っこいものの取り過ぎなどによって引き起こされる血液の汚れや停滞。

この状態を中国漢方では於血といいます。
旅血によって引き起こされる疾患といえば、高脂血症、動脈硬化、高血圧症、狭心症、脳梗塞などの成人病の要因でもあります。
中国では、これらの循環器疾患は増加の傾向にあるそうです。
旅血に対して中国漢方には、血液をサラサラにする活血化瘀法という治一療法が確立されており、今後は補腎法とともに抗老防衰対策の主役になりそうです。

経済が発展するということは、生活習慣が変化するということ。
本当に、それが幸せなのかは、難しいと思います。
今現在、たった1つの病気で世界が麻痺している状態。
もし、経済がグローバル化していなかったら、これ程、広がるコトは無かったのではないでしょうか。

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