厄年には統計的に何かあるのか?40代は血液血管が問題になる

血栓症の有病率がハネ上がる40代は血液血管の健康を第一に

男性42歳、大厄、、、、

厚生省が発表している平成10年「人口動態統計調査」によると、40歳から64歳までの人の死亡原因のなかで心臓病の占める割合は13.9%、脳卒中は12.5%、つまり心臓脳血管疾病で亡くなる人の割合は26.4%にもなります。
動脈硬化は10代〜20代の頃からすでに始まっており、40代以降になると、生命を脅かすようになるということです。
その直接の原因となるのが、血管のなかで血が固まり、血流を止める血栓です。
老化とともに急増してくる血栓症の原因には、次のようなものがあります。

血栓因子の増加するのはナゼ?

血管内皮の損傷

加齢とともに動脈は粥状硬化が進み、血管の内壁は損傷で滑らかさが失われてきます。
一方、静脈壁も正常な機能を失い、静脈弁は萎縮し、動脈・静脈ともに血栓ができやすい状態になります。

血小板の変化

加齢とともに血小板はアデノシン二リン酸(ADP)など血小板の凝集を促す物質からの刺激に対して反応しやすくなります。
つまり血小板が凝集しやすくなるというわけです。

血液粘度の増加

加齢とともに血液はスムーズに流れにくくなります。
血中にあっても血栓のもとになるフィブリノーゲン(繊維状タンパク質)が増えるためです。一般に70歳以上のお年寄りでは、若い人の2倍程になるといわれています。

凝血機能の亢進

個人差はありますが、加齢とともに血液の凝血作用は高くなります。
血液中にはVⅡ、VⅢ、Xなどの凝血因子がありますが、青少年に比べて、お年寄りではその割合が明らかに高くなっています。

性ホルモンの変化

50歳以上の男性は、加齢とともに男性ホルモンの分泌量が徐々に減り、70歳では、20歳の男性の半分程度になります。
一方、女性ホルモンの量は増え、60〜65歳の男性では、20歳の頃の約2倍にもなります。
最近の研究によると、男性ホルモンの濃度が低下し、一方で女性ホルモンの濃度が上がるというホルモンバランスの変化だ、血栓形成を促すことがわかっています。

抗凝血因子の低下

40歳を超えると、血液の凝血を抑えるアンチトロンビンや活性化因子が減少してきます。
また、老化とともに血管内皮が広範囲に損傷してくるため、血栓形成を抑える物質の作用が相対的に低下してきます。
以上のことから、特に男性は40〜50歳の頃から血栓症が増えてきます。
女性に比べて男性は血栓病にかかりやすいので、心臓脳血管疾病への警戒が必要です。
丹参、川芎、赤芍、紅花などを成分とする中成薬は、全血粘度、血漿粘度を下げ、さらに赤血球や血小板の凝集を抑制するなど、血液が凝固しやすい状態を全面的に改善します。
これら中成薬は血栓形成に対して、すぐれた予防効果もあり、さらに各人の体質に合わせて、漢方による体質改善をはかれば、効果は一層高まります。
たとえば、気虚(元気不足)体質なら生脈散や補中益気湯、血虚(貧血)体質なら四物湯、陰虚(ほてり)体質なら六味地黄丸、陽虚(冷え)体質なら八味地黄丸などを併用します。
具体的な使用については、薬局の専門家とご相談ください。

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