出血抑制や増血を「気」で補うのが漢方

血を増やすために

漢方では健康を維持していくために必要なのが、「気」と「血」。
そして両者の調和でありバランス。
漢方の考え方の基礎知識として今回は「気」の働きを、血との関係について解説します。

気は、血液の働きをコントロールします。
さらに重要なのが血管外に漏れ出ないようにする働きです。
この辺が西洋医学と考え方が大きく違っている部分です。
これらの気が血に及ぼす働きを、漢方では気の摂血作用といいます。

気が血管を丈夫にしている

血管壁がもろくなったり、弛緩したりして起こる内出血、血小板の減少による皮下出血、月経過多、生理不順、歯ぐきからの出血、下血、血尿などの慢性出血性疾患などの多くは、気の不足から来る、摂血機能の失調と考えられています。
また、気は脾(消化器系)の働きを通じて血液の生成を助けています。
漢方では気が不足すると、血も不足するこに。
最近、多いいのが、ダイエットを頑張っている若い女性の生理不順。
原因の多くは気の不足(気虚)。
漢方的治療には、補血薬だけでなく、気を補う生薬が含まれている漢方薬をプラスします。
そうすることによって増血機能を 活発にできるんです。

慢性の出血にも気が関与

女性の漢方相談で多いのが慢性の出血。
この場合、血が外に出て行くので気も損なってしまいます。
気の消耗は、増血機能や摂血機能を低下させて、貧血と出血をさらに助長するといった悪循環に陥いってしまうんです。
漢方薬で、よく用いられるのが心脾顆粒です。
気の不足によって引き起こされる慢性出血や貧血、女性の生理出血過多、動悸、不眠などに使用される処方です。

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