健康診断の数値が20代でも80代でも同じなのは?血管の弾力って戻るの?

血管も老化していく

年齢とともに、体は確実に老化していきます。
どんなことをしても、止めることはできません。
遅らせることはできるかもしれないんです。

健康診断で異常が無いのに具合が悪い

健康相談で多い質問に、健康診断で問題がないのに体調が悪いと言われます。
体調が悪いのであれば、どこか体に「不調」があるはずです。
ここがスゴく大事なコトなんです。

ここで、不思議なことがあります。
健康診断で、年齢が考慮されていないということの意味を理解できていないということです。
全ての健康診断での正常という数値があり、年齢を問わず決まっています。
健康診断の数値は20代であっても80代であっても、同じに判断されています。
もし、健康のための診断であれば、80歳で20歳と同じ数字だとしたら、80歳の方であっても体は20歳というイメージではないでしょうか。

健康診断というのは、皆さんがイメージしている健康ということではなく、病気を探しているということであって、体調の善し悪しを探しているのではないということです。

硬化した血管に弾力を取り戻す

西洋医学では従来、動脈硬化になった血管はもとに戻らないという考え方が一般的でした。
ところが、近年の研究によって、その定説に変化がでてきたんです。
生活習慣を改善し積極的に高脂血症の治療に取り組むなら、動脈硬化は改善できることがわかってきたんです。
これらの研究が盛んなアメリカでの臨床研究では、冠状動脈に粥状硬化のある複数の患者さんに精進料理を中心とした食事療法と運動療法を併用し、その経過が報告されています。
生活習慣の指導から三年後の血管造影検査によると、大半の患者三で粥状硬化の症状が軽減もしくは消失したといいます。
同じような研究は中国での臨床と動物実験によっても確認されています。
また、中国での動物実験では、活血化瘀剤に粥状硬化の予防効果があることもわかっています。
とはいえ、すでにできた粥状のかたまりを活血化瘀剤だけで取り除くことはできません。
この場合には化痰薬と併用します。中医学では、中性脂肪や血中のコレステロールも痰湿(水分の病的状態)の一種としてとらえ、化痰薬で治療します。
活血化瘀薬と化痰薬を長期的に服用すれば、粥状のかたまりを軽減し、動脈に再び弾力性を取り戻すことができます。
動脈硬化の要因としては、遺伝、生活習慣、高脂血症などさまざまな危険因子があります。
その中の一つとして、このところ注目を集めているのが銅、クロム、モリブデン、亜鉛といった微量元素の摂取不足です。
血管壁に脂質を沈着させて粥状硬化をつくったラットに、これらの微量元素を補充投与すると、粥状硬化の固まりが軽減もしくは消失することが確かめられています。
活血化瘀薬と化痰薬の中には銅、クロム、モリブデン、亜鉛などの微量元素が豊富に含まれており、このへんに動脈硬化の予防と治療法の大きな手ががりがありそうです。

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