不妊治療で生理周期が安定したらうれしいですよね

不妊治療と漢方の相性

月経の周期には個人差があるものの、周期の大きな乱れは機能性子宮出血や無月経、不妊症などの原因となることもあります。

月経周期異常に対して、西洋医学ではホルモン療法を用いることが普通です。
中国漢方では十数年前に周期療法が開発され、既に婦人科の治療法の一つとして広まっています。
周期を二十八日とした場合、月経がくる前の三日間(月経前期)や月経第一日目から五日目までの期間は、冠元顆粒(かんげんかりゅう)や桃紅四物湯(とうこうしもつとう)、きゅう帰調血飲(きゅうきちょうけついん)といった理血活血(気の巡りをよくし、血行を改善する)薬を使用して、月経を促す子宮内膜の剥落を助け、次の周期がくる準備をします。

第六日目から十日目の月経後期は、月経中に失った気血や腎精を補うとともに、剥がれ落ちた子宮内膜の修復を促進するようにします。
そのために婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)や十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)に、杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)のような補腎薬を併用していきます。

第十一日目から十四日目の経間期は、卵胞が成熟し、排卵を迎える時期。
排卵を促すため、海馬補腎丸(かいばほじんがん)や右帰丸(うきがん)のような補腎薬を重点的に用いながら、冠元顆粒やきゅう帰調血飲などの理気活血薬を少量併用していきます。

第十五日目から二十四日目は黄体が発育・成熟し、基礎体温が高温期に移行する時期。
腎の陽気を補い黄体の働きを促進するのが最適な治療法で、海馬補腎丸や参茸補血丸(さんじょうほけつがん)などが有効とされています。
この周期療法によって、無月経や不妊症、子宮出血に悩む多くの女性への応用も考えられています。
ホルモン療法でうまく行かなかった人にも対応できる漢方的な考え方なんです。

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