漢方が食物の加工を発展させた

漢方で丸薬が減っている理由、職人不足の続き

前回、記事にしました生薬の加工(炮制)について、もう少しお話しします。

中国研修で、まず驚いたのが半夏の使い方。
胃を整え、赴き気や淡を除く作用のある半夏は、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)や半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)など日本でも多くの処方に使われている生薬です。

実は半夏には少し毒性があるんです。
そのため中国では、加工して毒性を和らげながら使うんですね。
でも日本では生の状態で用いるのが普通 😅

そもそも中国よりも使用量が少ないのが大きな理由のようです。
他にも毒性を抑える生姜(しょうきょう)と一緒に使うため問題はなさそうです。
ただ、中国研修後だと少し気になります。

中国漢方の奥深さを実感

日本でも風邪薬に含まれている麻黄。
発汗剤として知られています。
他にも気管支の痙攣をしずめるために使われることも。
この薬効を引き出すには、蜂蜜で空炒りする「蜜炙みつしゃ」という加工法を使います。
ナゼなら蜜炙によって発汗作用は半減し、ゼンソクの発作を抑える作用を強く出すことができるからです。

炮制のことを、古くは炮炙(ほうしゃ)と言われていました。
炮とはモノを包んで焼くこと、炙とは、肉を火の上であぶるという意味なんです。
炮制は食べ物の加工技術を、薬へと発展させたものなんです。
薬食同源と言われるのも納得ですよね。
日本では薬方の臨床や薬理面での研究が盛んで、めざましい成果を上げています。
さらに、今後の発展を考えるなら、土台を支える技術者(たとえば炮制師)の養成にも考えた方がいいですよね。
外国の文化を基礎から移入するということは、不可能かもしれません。
漢方については、是非、挑戦したいですね。

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